まいど☆お世話になってます!
藤井写真館のブログ
現在、写真の仕事でAdobe Photoshopを使うのが常識になりつつあります。
というか、はっきりいって、常識ですw
一般にも、このPhotoshopは知れ渡っていますし、「画像を加工するなら!」と、少々高額でも購入する方もおられるでしょう。
でも、機能が多くて、説明書みてもサッパリ。しかもリファレンスやハウトゥー本は種類がありすぎて、どれを見たらいいのかわからないし、一冊が高い!
せっかくPhotoshop持ってても、結局は拡大縮小くらいにしか使ってないなんて事も.....
だったら、わたしの持ってる技術で役立ちそうなものを「小出しに」(笑)紹介しようじゃないか!と。
そこで本日が第一回。
パっと明るくする「スクリーン」。
天気の日に、逆光で撮影しましたが、どうも正面からの光量が足りずに、暗くなってしまった例です。
暗い上に、青の色かぶりまで出ています。
※色かぶり※主に白い部分に、近くの色が映りこんでしまう現象。この写真では、雲が青くなっている。
明るくするには、だいたい2つの方法がポピュラーです。
①明るさ・コントラスト
②レベル補正
それでは、上の2つの方法でやってみましょう。
まずは、明るさ・コントラストで補正してみます。
大事な事は、どこを明るくしたいかなので、やはり、人物の顔をメインに明るさを上げます。
どうでしょう?確かに顔は明るくなって、背景もそれなりに明るくなりました。
でも、雲を見てください。
白くつぶれて、グラデーションがなくなってしまいました。
次に、レベル補正で試してみます。
ここも、大事なのは、どこに白を設定するかですので、雲の「白くあってほしい部分」を白にしました。
今度は、コントラストの強い画像になりました。
空は良い感じなのですが、今一歩、人物が暗い感じがしますし、まだ雲がつぶれています。
なんとか雲のグラデーションをつぶさずに、全体の明るさを確保できないでしょうか?
さて、そこで役に立つのが「スクリーン」です。
では、順を追って作業してみましょう。
まず、元画像の複製を作りましょう。
レイヤーの背景(元画像)を右クリックして「レイヤーを複製」を選択です。
このままOKボタン押しましょうw(複雑になってくると、名前をつけないとわからなくなるんです)
新しくできたレイヤー(ここでは背景のコピー)をダブルクリックしてみます。
すると、このようオプションが表示されるので、描画モードをスクリーンに変更してください。
不透明度100%のままで、OKボタンを押してください。
どうでしょう?かなり良い感じじゃないですか?
でも、まだ青の色かぶりがありますので、今度はカラーバランスで調整しましょう。
色かぶりで、赤や青は比較的補正が簡単です。
まずはシャドー部から補正しましょう。
あまり見た目に変化の無いシャドー部もきっちり補正しておきましょう。
まずシャドー部から補正です。あまり見た目に変化はないのですが、青を抜きたいので「赤方向に+10、イエロー方向に-10」くらいにしておきます。
中間調の補正です。中間調は、ちょうど顔くらいの明るさの色が、目に見えて変化します。
あまり強烈に補正しすぎないようにします。「赤へ+8、イエローへ-8く」くらいです。
ハイライトの補正です。ハイライトは補正した色が潰れやすい特徴があります。あまり強調しすぎると、その色のグラデーションがつぶれるので注意しましょう。
ここでは赤方向のにみ+8ほど補正します。イエローを強めると、たぶん空に反映しすぎて、色がつぶれるでしょう。
さて、完成です^^
どうですか?
最初の画像から比べると、一目瞭然ですよね!!!
んー、すばらしぃww
このように「スクリーン」を使うことによって、色のつぶれを極力減らすことができます。
よく「美白効果」と言いますが、たぶん、このスクリーンを応用してるんじゃないかな?
人物の顔にスクリーンをかける時は、レイヤーオプションの不透明度を40~50%で使うのがコツです。
非常に便利ですので、ぜひ、使ってあげてください~♪
先日、TVに、シャネル・ジャパンの社長さんが出演されていました。
大の親日家で知られる彼が、今自宅に「離れ」を作っているのです。
しかも、廃材利用の。
ここでいう廃材は、日本家屋の廃材ということで、ゴミという意味ではありませんがw
雪見窓、模様ガラス、と今では見なくなった建材を使っていました。
が、社長、「どこにもない。みんな捨てるから。捨てちゃうんだもん。」とも言っていました。
確かに、日本家屋には良い点がたくさんあります。
でも、それを捨てるのが「悪い」とか「日本人はなんでも捨てすぎる」とか言うのは
ちょっと間違っていると思いました。
日本の伝統を、泣く泣く捨てなければいけなかった、わたしたちの両親やその親たち。
その時代背景を無視して「文化を大事にしない」とは言わないで欲しいな~
っと、思ったんです。
日本に魅せられた外国の人は、よく「どうして日本人は、こんなに素晴らしい文化があったのに、今は●●●」
と言います。
たしかに?、素晴らしいと思う旧日本家屋ですが、それを建てるのに、どれだけ土地が必要でしょう。
狭い国土に、みなが日本家屋よろしく、広大な敷地と庭園を作るなんて不可能です。
家屋だけではありません。
伝統工芸品然り。
昔は蔵で眠っていた、それはそれは由緒あるものも、今の時代、どこにそれを保存しておきましょう?
そういうことを考えていると、先人たちは、自分たちのアイデンティティと言うべきものたちを、
ほんとうに、泣く泣く、捨ててきたんだろうな....と感じたわけです。
酷い言い方をすると、「うちの事情も知らんヤツが、外野で勝手なことを言うな」となるでしょうw
もちろん、外国にそういう事例が無かったなんて思っていませんが、この、「泣く泣く捨ててきた」という歴史を、もっと外国人に理解して欲しいです。
モノだけにとらわれず、日本人の「精神」をこそ、もっと評価してもらいたいもんです^^
デジタルカメラって、ほんと便利ですよね。
サッと撮れることもさることながら、後の編集が便利です。
或る程度、撮りたいモノをフレームに入れて撮れば、後は編集でなんとかなっちゃうw
でも、それは「なんとかなる」という程度のものだというこを忘れてはいけません。
わたしも、デジタルを手にしたときは「後からどーとでもなるじゃないか」と思ったものです。
でも、結局、撮影時に手を抜くと、後で「どーにもならない」事のほうが多いんですね。
撮影したいものが止まってる状態の時は特に、慎重に、「これ以上ないだろう」って状態で撮らないといけません。
それはポジ撮影のシビアさと、なんら変わりないんですね。
※ポジ撮影とネガ撮影は反対語になります。普段みなさんが使っている大半は「ネガフィルム」です。
フィルムそのものを見ても、色が反転していてわからないのがネガ。
見てそのままの色がフィルムに出ているのがポジです。
入出力の方法が変わっても、撮影技術そのものが「楽」になる事はないんですねー....
デジカメは手軽に撮れる。間違いないです。
でも、何をどのように撮るという事は、アナログでもデジタルでもいっしょです。
手を抜かず、精一杯撮る。
便利さに騙されて、魂の抜けた写真にならないように気をつけましょう^^
世の中、便利なものだらけです(笑)
どうしても、便利な物を見つけると欲しくなっちゃいます。
撮影のための小道具や設備など、写真商材には魅力的なものがいっぱいなんです。
でも、何から何まで買っていると、それらを償却するのに、たくさんの努力が必要です(汗)
なので、できるだけ手作りで切り抜けるようにしています。
たとえば、うちで撮影に使っているディフューザーの大半は、実は手作りです。
この利点は、「壊れても、すぐ作り直せる」ところでしょう(笑)
うまく強度の保てたものは、長年使えます。
その材料のほとんどが廃材ですから、使うのは手間と時間だけ。
経営者としては、手間と時間こそ最大のリスクなんですが....そこは、まぁ、です。
また機会があれば、手作りディフューザーや照明機器なども紹介したいと思います。
よく「才能がない」などと聞いたりします。
仕事を効率的に進めたり、効果的にするのはスキル(技術)です。
では、スキルを上げるにはどうしたらよいか?
それは、才能ではなく「経験」だと思います。
どんな仕事も、経験なくして成しえないでしょう。
あるスキルの習得に手間取る人もいれば、すんなり習得してしまう人もいます。
すんなり習得してしまうのを「才能」だとしても、
習得のための経験は必須です。
わたしも、写真技術に関しては、ほんとうに「まだまだ」だと思っています。
幸い、わたしの周りには、実に様々な仕事を持ってきてくれる人たちがいます。
新しい分野、または、まるで畑違い?って思わせるような仕事が、
実にたくさん飛び込んできます。
でも、若い頃から、そんな機会にめぐり合えていた訳ではありませんでした。
きっと、今まで生きてきた中で、育んできた友人・知人のおかげだと思っています。
今、経験が積めなくても、きっと(嫌でも)その時がくると思っています。
経験は、自分が生きてきた中にこそ、それを享受できる「体制」みたいなものが生まれてくるのではないでしょうか。
ということは、つまり、「技術は経験であり、それは自分の周りの人々が運んでくれる」と考えてもいいんじゃないでしょうか♪
その後建築を学びながら美術の教師を志す
1988年 藤井写真館 三代目代表となり現在に至る。