まいど☆お世話になってます!
藤井写真館のブログ
先日、TVに、シャネル・ジャパンの社長さんが出演されていました。
大の親日家で知られる彼が、今自宅に「離れ」を作っているのです。
しかも、廃材利用の。
ここでいう廃材は、日本家屋の廃材ということで、ゴミという意味ではありませんがw
雪見窓、模様ガラス、と今では見なくなった建材を使っていました。
が、社長、「どこにもない。みんな捨てるから。捨てちゃうんだもん。」とも言っていました。
確かに、日本家屋には良い点がたくさんあります。
でも、それを捨てるのが「悪い」とか「日本人はなんでも捨てすぎる」とか言うのは
ちょっと間違っていると思いました。
日本の伝統を、泣く泣く捨てなければいけなかった、わたしたちの両親やその親たち。
その時代背景を無視して「文化を大事にしない」とは言わないで欲しいな~
っと、思ったんです。
日本に魅せられた外国の人は、よく「どうして日本人は、こんなに素晴らしい文化があったのに、今は●●●」
と言います。
たしかに?、素晴らしいと思う旧日本家屋ですが、それを建てるのに、どれだけ土地が必要でしょう。
狭い国土に、みなが日本家屋よろしく、広大な敷地と庭園を作るなんて不可能です。
家屋だけではありません。
伝統工芸品然り。
昔は蔵で眠っていた、それはそれは由緒あるものも、今の時代、どこにそれを保存しておきましょう?
そういうことを考えていると、先人たちは、自分たちのアイデンティティと言うべきものたちを、
ほんとうに、泣く泣く、捨ててきたんだろうな....と感じたわけです。
酷い言い方をすると、「うちの事情も知らんヤツが、外野で勝手なことを言うな」となるでしょうw
もちろん、外国にそういう事例が無かったなんて思っていませんが、この、「泣く泣く捨ててきた」という歴史を、もっと外国人に理解して欲しいです。
モノだけにとらわれず、日本人の「精神」をこそ、もっと評価してもらいたいもんです^^
その後建築を学びながら美術の教師を志す
1988年 藤井写真館 三代目代表となり現在に至る。